M&Aアドバイザー活用法⑤

M&Aの実行には、案件情報を収集するネットワーク、そして様々な専門知識や経験が必要なので、M&Aアドバイザーをはじめとした専門家を使って進めて行くのが一番安心と言える。

我々M&Aアドバイザーとしても、依頼された案件をしっかり成功まで導いた時の感慨はひとしおだし、クライアントとしても、いい案件を紹介してもらって満足できる結果になればハッピーだ。

しかし、「いつでもこれらの専門家に頼らないとM&Aはできないのか?」というと、実のところそうでもない。

ここまで説明した通りの段取りをしっかり踏まえて、契約内容を明確にして契約書を作成し、関連法規や税法等に則って手続きを進めていけばよいので、社内でM&Aチームを有している会社や、M&Aを何件もこなして作業に精通している会社では、独自に進めることも可能だ。
実際に、調剤薬局やIT分野などM&Aが活発な事業分野では、自社でM&Aを遂行していくケースも少なくない。

このようにM&Aを何度も経験していけば、案件を進めるために必要な手続き、書類の作成や整備、交渉のテクニックなど、実務を遂行していくノウハウはどんどん蓄積されていくので、経験値の高い担当者とM&Aを一緒に進めるていると、アドバイザーに頼らないで自社で必要な仕事をてきぱきとこなしてくれるので、案件の成功確立も高くなっていくのだ。

では、このような会社がM&Aアドバイザーを全く使わないかというと、意外にも非常に有効活用しているケースが多い。

これは、特に大規模な案件で顕著だが、M&Aの実務作業量が膨大で社内では対応しきれなかったり、社内で専門担当者を置くよりも外部業者に処理を依頼した方が効率的、かつ安上がりなことが大きな理由として挙げられる。

また、M&Aアドバイザーは独自のM&A情報収集ネットワークを持っているので、案件情報を入手するルートとしても非常に大きな役割を持っている

特に、M&Aが成長戦略に重要な事業分野では、M&Aアドバイザーの持っている「案件情報」は非常に大切なため、この情報戦に負けるとその業界における「優勝劣敗」が確定してしまうような事態にもなりかねない。

そのような視点からも、M&Aを経営戦略の中心として展開していく場合には、M&Aアドバイザーの情報ネットワークは必要不可欠な要素と言えるだろう。

このようにM&Aアドバイザーには、M&A専門家として案件を成功に導く役割だけでなく、M&Aに関連したさまざまな情報ネットワークとしての役割もあるので、その利用目的は状況に応じて色々考えられる。自社の生存戦略策定や実行に向けた経営者の知恵袋として、是非とも上手に活用してほしい。

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