あらためて事業承継を考える

今まで、このコラムでは事業承継についてランダムに記事を書いてきましたが、今回から改めて私自身の体験やクライアントの事例を交えて事業承継ついて書いていくことにします。
唐突ですが、あなたは事業承継について考えたことがありますか?この事業承継、「若くて健康な自分には関係ない!」「創業したばかりだから必要ない!」など若いからとか、起業したてだからとかおっしゃらずに聴いてください、お願いします。
先ず事業承継について、考えない理由は、私がそうだったのですが、自分が創業した事業は自分でしかできないと思い込んでいるところなります。自分の持っている知識や経験、人脈が今の事業を成り立たせていて、他の人にはできるわけない、といった思い上がり(私の場合です)が、事業承継など考える余地さえ頭の中に思い浮かばなくさせているのです。
続いてですが、普通に仕事や生活ができている時に突然、自分が仕事をできなくなるなんてことを考えることがないことがあげられます。ある程度、年を重ねて会社経営の経験も積みあがってくると、自分の限界を知りある程度の終着点も見えてくるのですが、そこは人の浅はかなところ(これも私のことです)、まだやれる、まだまだ先がある、先になればできる、と言った思い込みが発生してしまうものです。

しかし、大病をしたり、生死の狭間を彷徨ったりすると、おのずと事業承継も、考えざる得ないと言ったことになります。
まさに、私に襲ってきた“まさか”の事態、2度の心停止そして脳に障害が残り寝たきりや車いす生活になるやもしれない恐れがあった状態。そうなんです、実はいつ何時、あなたにも明日が来なくなるような
まさかの時が来る可能性があるのです。それを忘れないでいてほしいです。いつ何時あなたに来るかもしれない“まさか”に備えること、このコラムではそれは事業承継をきちんと計画することなのですが、それがあなたの家族やまわりに対する、おもいやりでもあるのです。
そして、あなたが雇用している社員を路頭に迷わせないために、そしてお客様を混乱させないようにすることが大切です。事業承継は、どの経営者でも、常々考えて、準備をしておかなくてはいけない大きな課題なのです。
 私が事業承継を意識したのは2013年今からちょうど10年前、シアトルにあるワシントン大学のアカウンティングビジネススクールでの学びがきっかけでした。
さて、短いですが今回はこれくらいにして、続きは次回のお楽しみに。

執筆者:山内 新人(やまうち あらと)
税理士法人AtoY 代表社員 税理士

経営上、税務・財務上のお客様の顕在化した要望にとどまらず、潜在的な課題についても分析・把握し、 各種ソリューションを提案。管理会計の正しい手法を実践し、ステークホルダーと本気で関わり、企業の経営支援に力を注ぎ続けている。

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