国産風力発電について学ぶ

北海道は、風力発電で活況!

再エネルギー発電の代表格である「太陽光発電」と「風力発電」。日本は、2050年のカーボン達成に向けて「風力発電」の計画発表や設置が相次いで進められています。

国産の風力発電機はまだ残っている

中型風力発電分野にいては、まだまだ国内メーカーががんばっていました!
本日、ご紹介するのは駒井ハルテック社(東証プライム上場)の中型風力発電機「KWT300」です。
駒井ハルテック環境事業
公式サイト:
https://www.komaihaltec.co.jp/env/

KWT300の規格は、風車のブレード(羽)の長さ16m、タワー高41.5mで、定格出力は300kWです(定格出力が1MW級の風車は、タワー高60~80m、プロペラ直径60~90m)。 中型風車の特徴は、
・導入場所の制約が少ない
・系統への影響が相対的に小さい
・エネルギーの地産地消
・地場企業が製造・工事・維持管理に参画しやすい(雇用創出)

ということだそうです。

この夏、休暇で北海道を旅行し、帯広から襟裳岬までドライブしたところ、海岸沿いには風力発電が目立ちました。
海岸沿いだけあって風況は良好、風車が元気よく回っていました。海岸沿いだけあって、住宅は少なく、風力発電機をもっと増やせるように見えます。
実際に、大手商社の豊田通商には北海道・道北エリアで国内最大級の風力発電(54万)を整備するという計画があるとのことです(2022年9月13日・日経新聞朝刊)。
 送電網と蓄電池の整備費だけでも約1,000億円の投資をおこなうそうで(4割は国の補助金活用!)、電力インフラ事業が産業に与えるインパクトは大きいものの、大型風力発電機器については国内メーカーが撤退しているところがなんとも悲しいところです。

同社の風力発電機は国産だけあって、日本特有の気候状況にマッチ(風況や台風など)しているそうで、自社のCO2削減対策として導入する事例、自治体や教育機関への導入事例などがあるとのことです。
費用は、基礎工事などの土木費用や設置場所など輸送条件によって変わりますし、導入基数にも変わるようですが、300kWhであれば1億数千万円くらい。電力の買取価格が年々下がっていく中で、売電事業としての旨味はなくなりつつありますが、自社の再エネ活用として、中型風力発電は中小企業にとって選択肢の1つになるのかもしれません。

執筆者:M&A思考事務局

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