M&A思考養成講座レポート(第7期8回目)

2023年8月22日M&A思考養成講座第7期第8回目を開催しました。

ビジネス・リベラルアーツ

今回のビジネス・リベラルアーツはタイムリーな話題の中国恒大グループの破綻や某中古車販売・買取会社をテーマにディスカッションを行いました。
恒大集団について:中国不動産大手の恒大集団が48兆円の負債で米国破産法を申請。2021年にドル建て債のデフォルトがあり、2年間の決算で約15兆7,021億円の赤字。未払い工事代金訴訟1,300件超(約6兆円)も。米国破産法第15条の適用理由は不明。影響は日本経済にも及び、輸出入とインバウンドに悪影響。金融市場への不透明感もあり、GPIFの損失が懸念されているようです。
某中古車販売・買取会社について:某中古車販売・買取会社はESG違反による除草剤の環境破壊、ハラスメント行為、不正行為が明るみに出ました。今後はM&Aの検討の可能性があり、経営指針には一部妥当性が認められますが、現社員への影響には懸念がある模様です。
M&A思考的な考え方として、傾いた会社の処理や、他の会社の事件であっても「対岸の火事」と思わず「他山の石(自分ごと化)」 という気持ちを持つことが大事ということで一同納得した話となりました。


M&Aの実践的知識

「M&Aの応用スキーム」
ここまで学習してきたM&Aの基本的な知識を踏まえて、M&Aの現場でよく使う応用スキームについて学習しました。
第7回で学習したM&Aの基本4スキーム(株式譲渡、事業譲渡、第三者割当増資、合併)に加えて、今回学習するのは、会社分割、株式交換、株式移転、株式交付という4スキームです。
会社分割は、中小企業のM&Aにおいてもかなり頻繁に活用され、株式交換は上場会社とのM&Aの際に多用されているスキームです。

まとめポイント
それぞれのスキームのメリット、デメリットを理解すること、どのスキームも万能ではないので、リスクヘッジに留意すること。
会社分割や株式移転は本来組織再編に使えるスキームなので、グループ内事業の整理・再編にも応用できます。

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