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M&Aを活用して優秀な人材を確保する

経営戦略としてのM&A(2)M&Aを活用して優秀な人材を確保する

近年、長引くデフレと内需の落ち込みにより「新しい事業分野に進出したい」「海外進出して新しい市場を開拓したい」というニーズが急増している。しかし、大企業であれば人員や人材が豊富なため、新規事業開発チームや海外事業調査チームなどを作って取り組むことも可能だが、少人数精鋭で経営している中小企業においては難しい場合が多い。

加えて、新規ビジネスの発想というのも簡単に思いつくものでもないし、海外とのツテもない、そもそもどうやって進めればいいか分からない…と頭を抱えている経営者も少なくないのではないか。

そこで、お勧めしたいのが、進出したい事業分野の会社・事業をM&Aする、という戦略だ。会社(事業)ごと取り込んでしまえば、当該市場での実績やクライアント・取引先等も手に入る上、その事業に必要な設備・資産も獲得することができる。さらに、当該事業に精通した従業員も確保できるというのが、中小企業にとっての非常に大きなメリットとなる。

「優秀な人材の確保」は、中小企業経営者の悩みとして、常に上位にランクインしているが、人材採用だけではなく、「会社(事業)ごと取り込む」ことによって優秀な人材を確保するという方法も有効なのだ。場合によっては、M&Aによって傘下に入った会社の従業員がとても優秀であったため、買収会社の役員に登用されたという例もある。

とはいえ、経営者にとってM&Aが人材確保や経営戦略として有効な手段だとしても、従業員にとっては、まさに青天の霹靂であり、ある日突然言い渡されるのだから、その衝撃たるや想像に難くない。受け取り方次第では、将来への不安から仕事に支障をきたす従業員も出てくるかもしれない。当たり前のことだが、会社の収益を左右するのは一人ひとりの従業員の働きである。M&Aを実施する際は、従業員への十分な配慮を忘れてはならないのだ。

 

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