2017/11/09

大きいか小さいかは関係なし! 200万円でもM&Aは活用できる

経営戦略としてのM&A(1)大きいか小さいかは関係なし! 200万円でもM&Aは活用できる

前回の現場リポートでは、自己破産を回避して民事再生を選択し、
M&Aで事業と従業員を救った事例を紹介した。

自己破産とは、文字通り自分で裁判所に破産申し立てを行うことだが、
会社が自己破産すると事業を停止して従業員を解雇してしまうため、
取引関係も全て消滅してしまう。

一部事業や従業員だけでもM&Aで移管したいところだが、
ほとんどの場合、事業を停止した時点で事業の価値が大きく棄損するため、
第三者が引き受けても事業そのものには既に価値がないケースが大半である。

個人的な能力が評価されて取引先に引き抜かれたり、
すぐに再就職ができればいいが、
従業員の多くが突然路頭に迷ってしまう可能性が大きいため、
経済的損失も大きい。

「M&A」というと、
大企業同士で行われる企業買収や合併、
というイメージを持っている人が多いのではないだろうか?

確かに、新聞やテレビで取り上げられるM&Aに関するニュースの
大半は大手企業についてばかりだが、
実は国内で行われているM&Aのおよそ70%以上は
未上場企業や中小企業が関わっていると言われている。
統計上、出てきていない小規模なものも含めると、
その件数はさらに増えるだろう。

つまり、日本国内で行われている
M&Aの主役は中小企業だと言っても過言ではないのだ。

実際の例をあげると、
弊社では過去に譲渡額200万円の案件を手掛けたことがある。

ある人材紹介会社が、メイン事業以外の切り離しをしたいという相談に訪れたのだが、
その譲渡したい事業というのが異業種であるイタリアンレストランだった。
上場するにあたり、経営戦略として本業と無関係の事業を譲渡するという決断に至ったのだ。

このように、M&Aというのは、
単に会社を「買いたい(買収・譲受)」「売りたい(売却・譲渡)」という“目的”ではなく、
さまざまな経営課題を解決できる“ツール”である。

現代の厳しい経営環境を生き抜くために、
中小企業の経営者にこそ、M&Aという使い勝手のいいツールの活用を是非お勧めしたい。

中小企業によるM&Aのより詳しい活用法を知りたい方はこちら。

『200万円でもできるM&A~百年企業を育てる最強のM&A活用術』(スモールサン出版)

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